音楽理論

ハーモニックマイナースケール【使い方、ダイアトニックコードなど】

こんにちは、さいだーです。

ユーザー
ハーモニックマイナーってなに?

こんなお悩みを解決します。

✔本記事の内容

・ハーモニックマイナースケールとは
・ハーモニックマイナースケールの構成
・ハーモニックマイナースケール一覧
・ハーモニックマイナーのダイアトニックコード
・ハーモニックマイナーの使い方

✔信頼性
記事を書いている自分は、
youtubeや本なので独学しながら作曲を3年半ほどしています。

✔前置き
本記事では「ハーモニックマイナーとは?」という方に向けて、
ハーモニックマイナースケールを解説してきます。

この記事を読んでいただければ、
ハーモニックマイナーを詳しく理解できるようになって、
使い方、一覧表、英語名、ダイアトニックコードの構成などを学べます。

 

ハーモニックマイナーとは

ハーモニックマイナーとは、

英語で”harmonic minor scale”で数あるマイナースケールの1つです。

では次にハーモニックマイナースケールの構成も紹介していきます。

 

ハーモニックマイナースケールの構成

ハーモニックマイナースケールの構成は、

[全=全音、半=半音、増2=増2度]

・全・半・全・全・半・増2・半

これだけでは、イメージがつかないので、
この構成を元にCハーモニックマイナースケールを作ってみましょう。

Cハーモニックマイナースケールは、
Cを軸に全・半・全・全・半・増2・半の音程を並べればいいだけなので、

・C、D、D#、F、G、G#、B

がCハーモニックマイナースケールとなります。

 

 

ハーモニックマイナースケール一覧

ハーモニックマイナースケールの一覧表

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ハーモニックマイナースケールのダイアトニックコード

ハーモニックマイナースケールのダイアトニックコードの構成は、

三和音

Ⅰm、Ⅱm(♭5)、♭Ⅲaug、Ⅳm、Ⅴ、♭Ⅵ、Ⅶdim

四和音

ⅠmM7、Ⅱm7(♭5)、♭ⅢaugM7、Ⅳm7、Ⅴ7、♭ⅥM7、Ⅶdim7

となります。この構成をみて、

ユーザー
dim?aug?mM?

と分からないコードが出てきたと思います。

このコードを簡潔に説明すると

dim

・dimは英名でdiminish=減るという意味で、
コード音(R、m3、♭5)の半音2つ感覚で出来ているコード

 

aug

・コード音(R・ M3・P5)のP5を半音あげたコード(R・ M3・#5)

 

mM

・コード音(R・m3・P5・M7)のm3とM7の構成で出来ているコード、7thコードの逆と覚えるといいでしょう。

この説明だけでは理解しにくいと思いますので、
今後このサイトでdim、augについ詳しくやっていきますので他の記事も✔してくれると助かります。

 

 

ダイアトニックコードの内訳【トニック、ドミナント、サブドミナント】

ハーモニックマイナースケールのトニック、ドミナント、サブドミナントはドミナントはそのままで、
トニックとサブドミナントは、トニックマイナー、サブドミナントマイナーに変わります。

トニックマイナー=Tm
サブドミナントマイナー=SDm

Tm ・・・ⅠmM7、♭ⅢaugM7、
D ・・・Ⅴ7、Ⅶdim7
SDm ・・・Ⅱm7(♭5)、Ⅳm7、♭ⅥM7

そうすると

ユーザー
トニックマイナー、サブドミナントマイナーなんでマイナーがつくの?

と疑問に思いますが、これは深く考えずに

・トニックをマイナーにしたもの。

・サブドミナントをマイナーにしたもの。

と覚えるといいと思います。

 

 

ハーモニックマイナースケールのダイアトニックコード一覧表

ダイアトニックコード一覧表【三和音、四和音】

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ハーモニックマイナースケールの使い方

ハーモニックマイナースケールの使い方は主に4つ、

・aug、dimを使いたいとき
・7thコードの代用をするとき
・マイナー2,5コードを使うとき
・モードを使う使い方

この3つのことをする時によくハーモニックマイナースケールを使います。

aug、dimに関しては今後説明するので、
ここでは”7thコードの代用をするとき”マイナー2,5コードを使うとき”について次に解説していきます。

 

7thコードの代用をするとき

ハーモニックマイナースケールのダイアトニックコードのⅤの音を思い出してみるとⅤの音はⅤ7コードですよね。

このことからハーモニックマイナースケールでは次のことができます。

・メジャー→ハーモニックマイナーのドミナントモーションの転調
・ナチュラルマイナーに7thコードだけ代用する

では次にこの2つの事についてわかりやすく説明していきます。

 

メジャー→ハーモニックマイナーのドミナントモーションの転調

まずメジャースケールとハーモニックマイナースケールのダイアトニックコードを思い出してください。

メジャースケール

ⅠM7、Ⅱm7、Ⅲm7、ⅣM7、Ⅴ7、Ⅵm7、Ⅶm7(♭5)

ハーモニックマイナースケール

ⅠmM7、Ⅱm7(♭5)、♭ⅢaugM7、Ⅳm7、Ⅴ7、♭ⅥM7、Ⅶdim7

比べてみるとⅤ7が一緒ですよね。

このことから、

同じ主音のメジャー→ハーモニックマイナーに転調する際にドミナントモーションを使うことができます。

Ⅱm7→Ⅴ7→ⅠmM7

 

ナチュラルマイナーに7thコードだけ代用する

こちらも同様にナチュラルマイナーとハーモニックマイナーのダイアトニックコードを思い出してください。

ナチュラルマイナー

Ⅰm7、Ⅱm7(♭5)、♭ⅢM7、Ⅳm7、Ⅴm7、♭ⅥM7、♭Ⅶ7

ハーモニックマイナー

ⅠmM7、Ⅱm7(♭5)、♭ⅢaugM7、Ⅳm7、Ⅴ7、♭ⅥM7、Ⅶdim7

構成を比較してみるとⅤ以外ほぼ同じ構成ですよね。

このことから、

同じ主音のナチュラルマイナーとハーモニックマイナーにⅤを代用しても違和感がないコードを作ることができます。

 

 

マイナーツーファイブコードを使うとき

マイナーツーファイブコードとは、

jazzとかでよく使われるコードの進行で、
Ⅱm7(♭5)→Ⅴ7という組み合わせでしか生まれない響きをもつコードの進行。

Ⅱm7(♭5)→Ⅴ7はハーモニックマイナーでしか作れないので、
マイナーツーファイブコードを使うときに使うことがあります。

マイナーツーファイブコードはⅡm7(♭5)→Ⅴ7のドミナントがあることから、
ⅠmM7のトニックコードに向かうドミナントモーションの習性もあります。

ドミナントモーションとは何?【転調での使い方も紹介】

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モードを使う使い方

モードとは、

別名で旋法といい”音の配列”を示しています。

ハーモニックマイナーの構成にはモードが存在していて、

・ⅠmM7   =ハーモニックマイナースケール

・Ⅱm7(♭5) =クロリアン6スケール

・♭ⅢaugM7=アイオニアン#5スケール

・Ⅳm7    =ドリアン#4スケール

・Ⅴ7    =フリジアン/ドミナント

・♭ⅥM7 =リディアン#2スケール

・Ⅶdim7/Ⅶ7(♭5)=スーパーロクリアン/オルタード

このように各コードごとに旋法が隠れていて、
このモードを使ってモーダルインターチェンジという技法を使った使い方をします。

ただここでモーダルインターチェンジ説明するには長くなるので、
モーダルインターチェンジについては別記事で解説していますのでサイトを✔してくれると幸いです。

 

 

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